この記事は主に今までWindowsしか使ってこなかった人を対象としている。
そのため、Linuxを使うことに慣れている人には少し説明が多く、読みづらいよう感じられるかもしれないが、ご了承頂きたい。
また、ここでは、サーバー機でない、実際にGUIで操作する方のPCをメインPC,サーバーとしてこれから稼動するPCをサーバー機と呼ぶ。
まず、FreePBXを導入するにあたり、以下の物が必要である。
- 2台のPC(片方はノートPC,できればRaspberry Pi等の超省電力PC)
- 十分な容量のUSBメモリ,SDカード or DVD対応の光学ドライブと書き込み可能なDVD(BDでも可だが高い)
- インターネット接続環境(サーバーは特に常時接続しておく必要がある)
- 基礎的なPC,ルーター設定の知識 (or/and) わからないことを調べる努力
ここまで見てゲンナリした方に
朗報である。
私はここにLinuxについての知識とは書かなかった。
というのも、FreePBXは
通常使用において、Linuxの知識はほとんど必要無いからである。(もちろんあるに越したことはないが)
まず前提知識として、FreePBXは無料で使うことができる。基本的な機能は無料で使える。一部モジュールが有料で金を取って儲けているのである。
また、
USBメモリからOSをインストールできる。WindowsではDVDからインストールするのが一般的であるが、Linux系OSはUSBからインストールする人も多いようだ。
まず最初はメインPCで作業を行なう。
さて、まず必要なことは、FreePBXをインストールするためのデータをダウンロードすることである。
以下からダウンロードしてほしい。
https://www.freepbx.org/downloads/
環境に合わせて32Bitか64Bitを選ぼう。USBメモリ,SDカードからインストールする人はUSB IMGを選択し、DVD等の光学ディスクからの人はFULL ISOを選択しよう。
また、これをダウンロードしている間に、データを”焼く”(そのUSBメモリやディスクから起動できるようにする)ためのソフトを入れよう。
https://rufus.akeo.ie/
さて、この二つをダウンロードしたら、Rufusを使ってUSBメモリ等を焼こう。
まず最初にデバイスを選択し、
次に、ISOイメージの部分を、光学ディスク以外であればDDイメージにしよう。
それ以外の部分はいじる必要はないだろう。
全て問題無いならスタートを押して開始。
さて、ここからは、サーバー機で作業を行う。この作業ではキーボードのみを使う。
最初に、サーバー機がインターネットに繋がっていることを確認し、
BIOS(or UEFI)の設定から、USBメモリ等から起動するよう設定する。
すると、暫くした後に、以下のような画面が出るはずである。
ここからはキーボードの↑↓←→、Enter(return),space,tabキー等で操作を行う。
Asterisk11か13を選択できる。自分は13を利用しており、説明も13向けに書く。
ソフトウェアRAIDを利用しない場合は、No RAIDを選択してインストールする。
(ハードウェアRAIDを使用しているかRAIDを使用しない場合はNoRAIDを選択する。)
この際、起動後画面が真っ暗になってしまうようなことがあれば、インストールしたいオプションにしたら、tabキーを押し、~~~ nomodesetと付け加えよう。
また暫く待ち、次の画面になったらまた操作が必要になったということである。
IPv4,v6の2つのプロトコルに対応している。
基本的に、今後の設定が面倒にならないようにするため、最初からManual configurationを使い、サーバー機のプライベートIPは固定するべきであろう。
IPv6の有効化は任意である。
Manual configurationの場合、以下のような画面になるので、任意のIPアドレスを入力し、
サブネットマスクも入力する。/24または255.255.255.0の、どちらの入力方式も対応している。
また、デフォルトゲートウェイとDNSサーバーを入力する。自分はルーターがあるのでルーターを指定した。
次にタイムゾーンを設定する。この設定は時刻に関する設定になる。
日本に住んでいるだろうから、Japan/Tokyoで良い。
日本在住で無い方は自分の住んでいる場所を元にタイムゾーンを決めて頂きたい。
次に、root(管理者)のパスワードを設定する。強固なパスワードを設定しておこう。
また、将来いろいろやりたい場合や、他のコーデックを入れたい場合に使うだろう。
これが終わると、暫くは長い長いインストールに入る。
ある程度時間がかかるので、この間にサーバー機をDMZにするなり、いわゆるポート開放を行うなりすると良いだろう。
そして、再起動後、しばらくすると次の画面が出る。
この画面の状態でも次の作業にすすむことはできるが一応待とう。尚、5-10分では終わらない。
これも終わり、次の画面になったら無事終了。
サーバー機を手元に置いて作業する必要があるのはここまでなので、続きは第二章に。
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